児童たちの質問 ~あんこう~

 先日、地場産給食の日で「下関産のあんこう」が取り上げられ、アンコウ味噌汁が供されるということを記述しました(→「地場産給食の日 ~あんこう~」)。
 1月26日は下関市立阿川小学校、1月27日は下関市立粟野小学校、1月28日は下関市立角島小学校へと、それぞれおじゃましたのですが、素直で礼儀正しい児童たちとお話をして、すっかり心洗われる気持ちでした。
 また、どの小学校の児童も、興味津々で拙い話を聴いてくれて、その後も多くの児童が手を挙げて鋭い質問を寄せてくれました。
 当方の時間配分が下手で、もう少し、質疑応答の時間を取っていればと悔やまれます。
 今日は、そのときの質疑応答を記してみます(当日の回答は、もっとかみ砕いた調子で答えています)。
【1/26:阿川小】
 Q 下関漁港に沖合底びき網漁業は何組いますか?
 A 現在は9組、18隻が操業しています。かつては、もっと多くいましたが、水産資源の減少や外国漁船との競合、燃油の高騰など、いろいろな理由で減少してきました。
 Q 下関漁港には、キアンコウのほか、どういう種類のアンコウが水揚げされますか?
 A ほとんどがキアンコウで、これは下関漁港ではアンコウ(またはホンアンコウ)と呼ばれています。このほか、紛らわしいけれど、アンコウという種類のアンコウが水揚げされており、こちらはイシアンコウと呼ばれています。
 Q 魚市場では、アンコウのほかにどんな魚が売られているのですか?
 A タイ類やカレイ・ヒラメ類、エビ類、カニ類など、沖合底びき網漁業で漁獲される魚介類のほか、アジ・サバ・イワシ・ブリ類などの青魚など、いろいろな種類の魚が取り扱われています。
【1/27:粟野小】
 Q アンコウが棲んでいるのはどれくらいの深さですか?
 A だいたい、水深100メートルから200メートルくらいのところです。
 Q アンコウは、1尾どれくらいの値段なのですか?
 A 時期や大きさによっても違いますが、平均単価が600円/kg程度なので、展示している剥製のアンコウ(約1kgサイズ)で、1尾が600円程度ということになります。ただし、これは市場での価格で、最終的な小売段階では1,000円以上の値段になっていると思われます。
 Q アンコウのエスカ(ちょうちんの部分)も食べることができますか?
 A 食べることはできると思いますが、極めて少量の皮と背びれの骨ですので、実際には食べる部分はほとんどないでしょう。
 Q アンコウに鱗はありますか?
 A ありません。
 Q アンコウがよく獲れるのはいつ頃ですか?
 A 沖合底びき網漁業が操業している期間中、獲れますが、美味しくなるのは冬場が中心です。
【1/28:角島小】
 Q アンコウの卵はどのくらいで孵化するのですか?
 A 水温にもよりますが、概ね1週間程度で孵化します。ちなみに、アンコウの卵は、カエルの卵のようにゼラチン質で覆われた帯状の卵塊で、長さが4~5メートルに及びます。
 Q 下関漁港に沖合底びき網漁業は何組いますか?
 A 現在は9組、18隻が操業しています。かつては、もっと多くいましたが、水産資源の減少や外国漁船との競合、燃油の高騰など、いろいろな理由で減少してきました。
 Q アンコウは、底びき網以外ではどうやって獲れるのですか?
 児童の皆さん、また、先生方、ありがとうございました。
 
【1/26:アンコウの味噌汁、ひじき御飯、ワカメの和え物】
【1/28:アンコウの味噌汁、ハモの唐揚げ、御飯】

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下関おきそこ

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