操業手順 ~投網~
下関おきそこは、2隻が一組になって海底で網を曳く「底びき網」と呼ばれる漁業です。
で、船が2隻で、それぞれが漁具を搭載し、実際に海底を曳く漁具は一つ。
網を曳いているときのイメージは湧くと思いますが、では、どうやって、網を入れたり、揚げたりするのか、その具体的な手順というのは、なかなかにイメージできません。
今回は、そのあたりのお話です。
まず、下関おきそこの2隻は、「主船」と「従船」に分かれています。
「主船」は、漁場において、常に針路の左側に位置します。
で、両船ともに、船尾には大きな2組の曳綱巻き取りリールを備えています。この2組のリール、主船の左舷側は自船専用、右舷側は両船兼用、従船の左舷側は両船兼用、右舷側は自船専用です。
漁場に着くと、いずれかの網を海へ入れるわけですが、主船の網を入れる場合でご説明します。
まず、両船が10~15メートル間隔で並び、主船から従船へレッド(鉛の錘)を投げ渡します。レッドにはワイヤーを介して主船の漁具の手綱が結びつけられています。
レッドを受け取った従船は、自船の左舷側曳綱に主船の手綱を連結し、綱を伸ばしていきます。
この状態で、両船ともに全速で曳網針路に航走し、曳綱を伸ばします。
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