あんこうブランド化
下関漁港が水揚げ日本一を誇るあんこう。
日本一であるとする数値を公表する際、常に、次のとおり注釈をつけています。
そうです、あくまで「自認」なのです。
農林水産省大臣官房統計部による公式統計がないため、以上のような形を取っているのですが、これを県単位で見た場合、山口県よりもあんこう水揚げが多いであろうと思われるのが、先日、当地を訪問された島根県と、あと一つが本州最北端の青森県。
で、本日、その青森県むつ水産事務所から、当地へ来訪されました。
青森県も主産地である風間浦であんこうのブランド化に取り組んでおられ、下関での取組を聴きたいとのことでしたが、先日の浜田市からの来訪と同様に、むしろこちらが教わることの方が多く、いい勉強になりました。
意見交換を行う中で、青森県では、あんこうが沿岸漁業で漁獲されること・基本的に活魚であること・サイズと時期を明確化したブランド化を進めていること(小型魚は再放流し資源管理を行っていること)など、売りになる部分が非常に多いと感じました。
併せて、県としても、標識漂流を行い移動や成長などの調査を実施していること等、試験研究分野でのバックアップも行っておられることも大きな強みだと、うらやましい部分もありました。
とはいえ、種々の悩みがあるのは彼の地も同様であるようで、やはり、生産者や関係業者の方々による一層の主体的な取組みを求めておられるようでした。
話の中で、あんこうをテーマに地域での取り組みを行っている関係者が一堂に会する「あんこうサミット」ができるといいですね、といったことを申し上げました(ホントに実現すると面白いんだけど、やるなら、何らかのきっかけが必要ですね)。
本州の最北端と最西端で、奇しくも同じあんこうという魚種で結ばれることは、考えると非常に楽しくなってきます。
適切な競争のもと、うまい産地間協力のあり方も考えてみたいと思いました。
0コメント