台風接近中
本日9月6日現在、台風9号が山口県に接近中です。
気象庁のHPによると、台風9号は、明日7日の正午ころには朝鮮半島の南端付近に移動するとの予報です。
現在、下関おきそこは2船団が勘定休みに入っており、下関漁港に係船中。
今夜入港予定の2船団のうち1船団は、そのまま勘定休みに入る予定。
従って、残る4船団が本県沖合で操業中ということになりますが、風波が強まる前に、早めに帰港するものと思われます。
まずは、安全第一で操業計画を立ててほしいと思います。
さて、今年は9月に入っても猛暑日が続いていますが、海水温は、気温とは1ヶ月遅れで最高温に達します。
つまり、9月の海水温が、年間で最も高くなるということになります。
そういう状態では、表層の水温と底層の水温の差が大きいため、上層と低層の海水循環が起こりません(「成層を成している」といいます)。
この成層に達した海水が、台風でかき混ぜられると、底層の栄養分が上層に巻き上げられ、台風通過後の強い日射と高水温によって植物プランクトンの増殖が促進されて、動物プランクトンを始めとする消費者(食物連鎖でいうところの「消費者」)が潤う、と、こういう好循環を期待するわけです。
事実、春や秋の海水循環期に入りますと、植物プランクトンの大増殖(ブルーム)が、しばしば起こります、
「風が吹けば桶屋が儲かる」といいますが、風が吹くと生物相が豊かになる、ということは、ある面、正しいのではないかと思います(もちろん、逆効果になる場合もあります)。
今回の台風が、被害をもたらすものではなく、下関おきそこを始めとする沖合漁業や、多くの沿岸漁業に豊漁をもたらすものであることを願ってやみません。
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